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ラグドール

ラグドール

私たちが買っているメス猫ルルはラグドールという種類です。毛が長くて、とくに子猫はイヌやタヌキ、たまにはパンダに見えることも…。

ここではラグドールの性格・特徴や飼い方などをわかりやすく説明します。

ラグドールはイエネコの一種で、おとなしく穏やかな気質と愛情ぶかい性格で知られています。

ラグドールは4歳になるまで成長が続くこともあります。平均寿命は約14〜15年。しかし、適切なケアがあればそれ以上生きることもあります(^^)

特徴的なカラーポイントの被毛と青い眼をもつ猫種。形態は大型で重量感があり、セミロングでコットン(綿)のようにふわふわして柔らかい被毛をもちます。

ラグドール

  • 種名:ラグドール(ragdoll)
  • 種類:家猫(ネコ科)
  • 性格:友好的、のんびり、キュート、社交的
  • 体重:約9kgまで(オス 5-9kg メス 4-6kg)
  • 長さ:約1mまで
  • 高さ:23-28cm
  • 被毛の長さ:長毛
  • 毛色:チョコレート、赤、シール、青、ライラック、クリームなど。
  • パターン:カラーポイント、バイカラー、ミテッド、バン
  • 目の色: 青(碧眼)
  • 性格:おとなしく穏やかで、愛情ぶかく人懐っこい
  • 寿命:17歳ころまで
  • 低アレルギー性:なし
  • 原産地:アメリカ合衆国カリフォルニア州

ライフステージ

  • 成長後期:4か月~12か月
  • 成猫期:1歳~7歳
  • 中高齢期:7歳~12歳
  • 高齢期:12歳歳以降

特徴

ラグドールは大型で、流れに身を任せる愛情深い猫。名前の由来は、抱かれたり撫でられたりすると、ぐったりしてリラックスすることです。

この猫種はイギリスとアメリカでとくに人気があります。

よく、ラグドールは「子犬のような猫」といわれます。

その理由はいくつか。

  • 人の後をついて回る傾向がある
  • ハンドリングに寛容である
  • 他のペットに対して攻撃性が少ない

適切な環境

この猫種は大型の部類に入りますが、その大きさに怖気づく必要はありません。

大きな青い目と大きな鳴き声が、お人好しであることを教えてくれます。

ラグドールは社交的なことで有名。たくさんの人やフレンドリーなペットがいる賑やかな家庭に向いています。

飼育ポイント

大きくて美しいラグドール猫は、4歳くらいで1.5kgの大きさになります。

ラグドールをあまりに長時間留守番させることは避けます。一緒に過ごすことで、精神的なストレスや破壊的な行動をおさえることができます。

お気楽な性格と社交的な気質から、ラグドールは誰とでもすぐに仲良くなれます。あなたの膝のうえで、あなたの脚をモップのようにペタペタしたり…。

長めに夢中で首や背中やお腹を揉んだり抱っこしたりできる時間をとるのがおすすめ。

大人にとっても、礼儀正しい子供にとっても、愛情深い素晴らしい伴侶となります。適切に紹介すると、家内で他のペットと仲良くすることも可能。家族の近くにいたがり、人間の注意を引きたがります。

ラグドールは激しい運動や遊びの時間はあまり必要ありませんが、添い寝の時間は欠かせません!

  • 愛情:高
  • フレンドリーさ:高
  • 子供フレンドリーさ:高
  • ペットフレンドリーさ:高
  • 運動ニーズ:中
  • 遊び好き:中
  • エネルギーレベル:低~中
  • 訓練性:中
  • 知能:中
  • 声を出す傾向:低
  • 抜け毛の量:中程度

飼い方(飼育方法)

ラグドール猫は、平均的な猫よりも運動やグルーミングの必要がなく、世話はかなり簡単です。

ラグドールの幸せと健康を維持するために実施したいケア方法があります。

グルーミング

ラグドールはシルクやコットンのようなシングルコート(下毛がない)です。他のミディアムヘアの猫の被毛と比べると、低発毛。

この猫種は、もつれを避けるために、少なくとも週に2回のブラッシングが効果的です。

他の猫と同じように、一般的に爪切りが必要です。ペディキュアをした後は、猫がふだん以上に爪を研ぎたがるので、良い爪研ぎ台を用意してあげましょう。

抜け毛

ラグドールにはアンダーコートがないため、抜け毛やフケの量はヘビーコートの犬種よりも少ないです。

しかし、猫の唾液や皮膚分泌物にアレルギーを示す人はまだ多く、ラグドールはこれらのアレルゲンを産生するため、低アレルギー性とは考えられていません。

運動

ラグドールは適度にエネルギッシュで社交的なネコ

この猫種は、一方で大柄なので日々の適度な運動量が必要で体重を抑えなければなりません。他方で、ラグドールはあまりすばしこい猫ではなく、運動にぎこちなさを感じることがあります。

したがって、キャットタワーやキャットツリーを購入するときは、ステップが広くかつ高すぎないものを選択するとよいです。

ミミ
ミミ

しんしんとレイレイはわて用にキャットタワーを買ったので高いぜ(^^)

ルル
ルル

あんなもん上れるか!

ラグドールの健康維持には、高さの小さい場所で活動的な遊びを行なう機会を増やすこと。

ラグドールに関するもう1つの注意点は、お腹周りにぜい肉がついても厚い被毛に隠れて気づきにくいということ。

そのため、ときどき体重を量るようにしましょう。猫種の名前どおり縫いぐるみのように静かに量らせてくれます(たぶん、笑)。

また、杖などの対話的な猫用おもちゃを使って、定期的な遊びを楽しみます。そのとき、おもちゃを置いておくだけではなく、一緒に遊んであげるのが一番。

そうすることで、猫の体重が減り、退屈による行動の心配がなくなり、家族の絆も深まります。

精神的な刺激を与えるために、毎日の食事にはパズルフィーダーを使いましょう。これを使えばネコの退屈病が緩和されて、知育に貢献します。

食事と栄養

ラグドールの年齢と活動量に適した食事を獣医と一緒に考えましょう。

ウェットフードや缶詰フードは、泌尿器系の問題を予防するのに役立ちます。水分補給ができるからです。

フードの配分を決めて、猫のボウルに一日中出しっぱなしにしないようにしましょう。

フードを出しっぱなしにしておくと、過食や肥満の原因となり、猫の糖尿病の危険因子となります。

また、ラグドールは体格が大きく成長期が長いため、関節や骨に問題が起きやすいです。

問題が起きると、いつもとは違う歩き方、明らかに足を引きずるようにしている、体全体の不快感などの症状が出ます。

ほとんどの場合、体重管理を適切にすることで問題を予防できます。

日ごろからフードのパッケージに記載されている給与量の目安をもとに適量を守り、毎日十分に活動させます。また、多量のおやつを与えるのはやめましょう。

次のページでは、ラグドール種が成猫になったら食べさせたいものをリストアップしています。あわせてご覧ください。

健康問題

多くの大型猫と同様に、ラグドールも以下のような健康状態になりやすいです。

体重

猫の1日の食事量を計って、与え過ぎないようにします。おやつは1日のカロリーの10%以下まで。

猫に定期的に遊びを与えることも、体重管理には重要です。ぽっちゃりした猫はかわいいかもしれませんが、健康的ではありません!

口臭

多くの品種と同じく、ラグドールも歯茎や歯の問題を抱えることがあります。

このトラブルは歯の表面に歯垢が蓄積したときに起きがち。

歯肉レベルで炎症反応(歯肉炎)を引き起こすこともあり、もし歯石に発展すると、歯周病を引き起こすことが多いです。

症状には、歯茎の赤み、痛み、口臭などがあります。

重症の場合、結果として生じる毒素が臓器に損傷を与えることも。

これらを予防するために、毎日のブラッシングと定期的な検診が大切。

歯の健康をサポートする専用フードも効果的。たとえば、歯にキブル(ドライフードの粒)がこすりつけられると歯垢の一部が除去され歯石の形成を防止してくれます。

膀胱結石

膀胱結石はネコにとって非常に痛みを伴ない、尿に血が混じることもあります。

ほかの徴候としては、トイレの中で声を出す(泣く)、排尿のために力む、トイレの外で排尿するなどがあります。

ネコちゃんが膀胱結石やその他の泌尿器感染症にならないようにするには、新鮮な水をたくさん飲むように励まし、獣医師の定期検診を受けるようにしましょう。

肥大型心筋症

肥大型心筋症(HCM)は心筋・心室が肥厚する心臓病です。

心臓の他障害や全身の障害とは独立して発生し、心室の壁が肥厚していきます。

心エコー検査は診断に役立ちますが、それは猫がHCMを発症してからのこと。遺伝学的検査はブリーダーがHCMをもつネコの繁殖を避けることにも役立ちますが、つねにリスクはあり、一度HCMを発症すると治療法がありません。

そして、ラグドールは遺伝的に肥大型心筋症になりやすい品種のひとつ。

用心するに越したことはないため、獣医師に相談しておくと後が安心。診断はさまざまな検査をとおして行なわれ、遺伝子検査も利用できます。さらに、ラグドールの子猫の購入を検討している場合は、親猫の検査証明書を受け取るのもよいでしょう。

外見的な特徴

ラグドールは実際に大きいのですが、ふわふわした優美な被毛とアンダーコートによって、さらに大きく見えます。

いろんな模様のラグドールがいて、色もチョコレート、ライラック、クリーム、シール、ブルー、レッドまで多彩。ポインテッドは、だいたい手足に濃い色の模様があります。

ラグドールの耳は比較的小さく、やや丸みを帯びています。この大型の猫は筋肉質ではなく、むしろ柔らかく、かなり柔軟。

外見的な特徴で目立つのは、白色をベースにした明るい印象。

細かく見てみましょう。

  • 尖った色彩をしていて、顔、耳、脚、尻尾よりも胴体の方が明るい。
  • 大きく丸い青い眼、柔らかくて厚い被毛、太い手足、長い尻尾、柔らかい胴体。
  • カラーリングは3色か2色が一般的。

とくに純血種のラグドールは、遺伝子の突然変異により真っ白な状態で生まれます。

身体

身体は大型で、あまり機敏ではなく、大きな丸い前足が特徴。

頭部

均整がとれた頭の形をしています。

頭の両端にピンと縦に伸びた耳があります。大きさは標準的で、大きすぎず小さすぎずバランスのとれたサイズ。

目・瞳

目は大きく楕円形で、瞳はきれいに澄んだ青色をしていて、今にも吸い込まれそうな魅力的な色。

尻尾

尻尾は長く毛羽飾りのようで、毛質は柔らかめ。ほかの猫種よりもしっぽが太めにみえます。

個体によっては体長と同じくらいの長さをしているものもいます。

身体は筋肉質で全体的にがっちりしていますが、とくに脚が長くて頑丈。前脚より後脚のほうが長く、より筋肉がついています。

被毛

被毛は生後2ヶ月頃から色や模様が出はじめ、完全に発色するのは約2年後。

細かい下毛を密度の高い被毛が覆っています。ラグドールの被毛はセミロングくらいありま顔まわりの毛も長いので少し顔が大きく見えますが、実際にはそこまで大きくないです。

ラグドールの中くらいの長さの被毛はシルクやコットンのように柔らかく、しばしばウサギの毛皮と比較されます。

顔まわりの毛も長いため少し顔が大きく見えますが、実際にはそれほど大きくありません。

首の周りの毛はやや長くて太く、たてがみのように見えます。

ラグドールの毛はふさふさですが、白色が多いので写真映えをさせるのが難しいです。それを逆手にとって、一部の茶色の毛を大げさに反映させたところ、たてがみに見えるせいで、雄ライオンのようになりました🦁 この辺の事情を「ワイルドラグドール」と題して日記に書いたのでぜひご覧ください(^^)

ポインテッド・ブリード

ラグドールは「ポインテッド・ブリード」といわれ、身体はポイント(顔、耳、脚、尾)よりも明るい色をしています。

色はチョコレート、ライラック、クリーム、シール、ブルー、レッドまで、とても多様。

碧眼

大きく丸いディープ・ブルー(深い青色)の眼をしています。青い眼は碧眼へきがんともいわれます。

もちろん、他種のネコにも碧眼の特徴をもつものがいます。青い眼は、ポイント・カラーの遺伝子も関係しています。キャット・ショーでは、より深いブルーの色調が好まれます。

バイカラー

ラグドール種の猫は白色をベースに、他の色と組み合わせた模様をもちます。グレーだったりピンクだったり…。

このような2色以上の色をもつ猫をバイカラー猫といいます。

よくある白の配色は、脚部や腹部。顔は白の逆V字。個体によっては背中に白の斑点があることも。

歴史

ラグドールは1960年代に米国カリフォルニア州でアン・ベイカーが開発しました。

彼女は愛情ぶかい性格の美しい猫を作りたかったのです。彼女はまず、ジョセフィーヌという出自不明の長毛の雑種猫と、飼っていた猫や拾ってきた猫を交配させました。一説では長毛の雑種猫とバーマンとを掛け合わせたとも。

開発に数世代を要して、ベイカーはラグドールと呼ばれる最初の猫を生み出しました。

そして、この猫種はマットにならない毛並み、大きなサイズ、外向的な性格で高く評価されてきました。

その後、1970年代にはデニーとローラ・デイトンをはじめとする他のブリーダーたちが、この品種をさらに発展。おもに目指したのは、ラグドールという猫を正式に認知してもらうことでした。

しかし、血統書付きの猫の最大の登録団体キャット・ファンシアーズ・アソシエーション(CFA)がラグドールを認知しはじめたのは1993年と遅く、2000年に公式登録されました。

そして、いまではラグドールはCFAに登録されているもっとも人気のある猫種のひとつです。

まとめ

ここでは、ラグドールの性格・特徴や飼い方などをわかりやすく説明しました。

柔らかくておとなしく、抱き心地の良いネコを飼いたいなら、ラグドールは素敵な家族になります。

年齢を問わずフレンドリーな人々やペットとも仲良くできます。

遊ぶのも楽しいけど、ただ丸くなって寄り添っているだけでも同じように楽しい。ラグドールは人懐っこいだけでなく、美しくもあるので、まさに飼育や同居にパーフェクトな猫種です。

みなさんの飼い猫はなんですか。コメント欄で猫紹介や猫自慢を教えてください(^o^)

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