ネコのストレス

ネコにストレスがたまっているかどうかは分かりにくいですが、ストレスによって凶暴化の原因になることもあります。

ここでは、ストレスの原因と対策を考えます。

ネコのストレス

• 飼っているネコは変わった行動をとる
• 玄関のベルが鳴ると隠れる
• 家族や来客に対して用心深さや苛立ちを見せる
• 凶暴化する
• 猫用トイレの外で排泄をする

こういった行動はすべて、猫がストレスを受けている印である可能性があります。

原因

ネコがストレスを受けているかどうかを判断するひとつの方法は、ネコの観点から状況を見ることです。

来客を迎えることはペットオーナーにとってはうれしい出来事かもしれませんが、猫にとってはそうとも限りません。

新しい匂いや新しい人は日常生活を中断します。

また、引っ越しなどによる日常生活の全般的な変化はもちろん、新しいペット、新しい赤ちゃん、模様替え、工事、荒天などもストレス原因となります。

兆候

猫はさまざまな方法でストレスを示します。

• 皮膚、膀胱、胃腸に問題が出る
• 猫用トイレの外で排便・排尿する
• うなり声やシャーッという声を過度に上げる
• 凶暴化して人やほかの動物に対して攻撃的な行動をとる
• 異常なほど毛づくろいをする
• 身体を舐めすぎて被毛を失なう

予防や軽減

不快な状況を作らない

ネコのストレスや不安を和らげるためには

• ネコが不快な状況に晒されるのを最小限に抑える
• 旅行のときはネコを同伴させず、安全に感じられる場所に留める（ペットシッターの利用）

環境エンリッチメント

環境エンリッチメントは、飼い猫にとって幸せな場所にする方法のこと。獣医師がよく使う用語です。

ネコは退屈することが多く、これが行動上の問題につながることもあります。もともとネコは狩りを好む動物なので、できるだけ遊びに参加させます。

ネコのストレスを軽減するもう1つの方法は、猫用トイレやフードの給与場所を追加すること。

これによって、複数のネコが住む家庭でネコ同士の競争を減らせます。

また、多くのネコは垂直方向の移動が好きで、安全な距離から室内を観察できるキャットツリーを好みます。噴水式の容器なら、ネコの摂水を促しながら、退屈さを紛らわすこともできます。

これらのアプローチがネコに受け入れられない場合は、ほかの方法でストレスを管理します。

ディフューザーやスプレーに入った猫フェロモン（動物の行動に影響を与える環境中に放出される化学物質）を利用し、ストレスを和らげます。病気を抱えたネコを落ち着かせることから、猫フェロモンは多くの動物病院が使っているものです。

かかりつけの動物病院を訪問する

かかりつけの動物病院は、飼い猫のストレスに関する最良の情報源。より簡単にクリニックに訪問する手段についてアドバイスを仰ぎましょう。

ストレスの診断が特定されたら、この症状に対する療法食などの可能性についても相談したいところです！