ネコはネコ科に属する動物の一つ。
大型の野生の親戚たちと多くの特徴を共有しています。
たとえば、さまざまな毛並み、引っ込む爪、柔軟な身体、ざらざらした舌、敏感な髭、暗闇に利く大きな目など。
だいたいの大きさはウサギよりも一回りほど大きく、爪が鋭い。明るいところでは瞳が細く、暗いところでは広くなります。
ネコは長い尻尾を使ってバランスをとり、ドアやフェンスの上など、さまざまな狭い場所を歩くことができます。尻尾の動きは、興味、親しみ、恐怖など、さまざまな感情を伝えることもできます。
ネコは暮らす環境によってイエネコとノラネコに分かれます。イエネコは世界中に生息していて、ペットとしての人気は地域によって異なります。
ネコ人口6億匹のうち4億匹がアジアに住み、そのうち5800万匹が中国のイエネコ。
ネコの飼育数では米国がトップで、人間の人口がはるかに少ないにもかかわらず、イエネコの飼育数は中国とほぼ同数。また、イギリスには約1,090万匹の家猫がいます。
猫派
むかし、教えていた大学で「犬派ですか?猫派ですか?」と、女子学生から質問されたことがあります。
私は「猫派です」と答えましたが、学生たちはその理由を知りたそうな表情をしていました。すかさず思いついた理由は、オス・メス問わず、ネコは女性に思えるということでした。
ネコは自己中心的で気まぐれな性格をもち、憎めない生意気さを感じさせます。顔つきもそうですが、このような特徴が女性に思えてしまうのです。
よくもまぁ、人間もネコもお互いを求めてきたなぁと思える節もあって、それは人間同士の男女にもいえそうです(笑)
さて、ここでは、可愛さやカッコよさを形づくっているネコの特徴や身体について、項目別に分かりやすくまとめています。
- ネコの特徴…ふだんの姿、猫の眼、鳴き方、気持ちの表し方、動き方、特技、武器、他の動物との関係
- ネコの身体…全体、顔、目、耳、鼻口、脚・足、尻尾、背中、お腹、肉球
ネコの特徴
ネコを撫でるときのおすすめポイントの一つ。背面の首や肩あたり。とくに両肩の間にある溝はネコのウィークポイント🐾
習性
おでこ摺り摺り
ネコがたまにしてくる「おでこ摺り摺り」は愛らしさMaxの可愛らしい仕草。
これは母乳を飲んでいた名残です。飼い主の掌手に鼻先を押しつけて左右に振ったり潜り込ませたり、しばらくすると顎を乗せたりしてきますね。
けっこう無理矢理感がありますが可愛らしい(^^)
えへっ
うふっ
母乳を飲んでいるとき、子猫たちは顔を母猫のお腹にくっつけています。おでこ周辺は母猫の毛の中に埋まっています。
母親の温かくて柔らかい感触のおかげで、子猫は満足を感じてきました。
成猫になっても甘えん坊のまま、ネコたちはその感触を求めてきます。
ネコを抱いて顔を掌で覆うようにすると、ネコは止まります。しばらくすると、顔を左右に小さく何度も動かします。
この動作は、母乳を飲んでいるときの動きそのもの。子猫は乳首から口を離すたびに顔を左右に動かして乳首を探してま再び銜えるのですが、その動きと同じなんです。
また、子猫の場合ですと、掌で顔を覆っているだけでコテンと眠ってしまうこともあります。動物病院にいるときに掌で顔を覆うのがおでこ擦り擦りネコにはおすすめです。
縄張り意識
ネコは食糧と安全を確保するために縄張りをつくって、その中で暮らす動物。
食糧も安全も保証してくれる人間の家が縄張りになれば、室外に行く必要がありません。
よく窓の外を見てるけどなぁ。
甘いな!
窓から外を見ているのは、縄張りの境界線から外の様子を監視しているだけです。
決して、家出を企画したり、室外に新天地を欲しがったりしているわけではありません!
しつけ
ネコはイヌと違い、リーダーが引っ張っるという習性をもちません。
ですから、ネコをガミガミ叱ったり、叩いたりしてもまったく効果はありません。
叱るとき
しっかりと行動を観察して、やってはいけないことはさせない、やりそうになったらすぐにやめさせることが、ネコをしつける原則です。
それでもいけないことをした場合は、その瞬間に 「あっ」と大きな声を出して驚かせたり、「パン」と手をたたいて驚かせてみましょう。
褒めるとき
逆に子猫のしつけを効果的に行うには、子猫が正しい行動をしたとき褒美を与えて褒めてあげるトレーニングを繰り返します。
正しい行動を習慣にしていくことが重要です。こまめに休憩を挟みながら、短い時間のトレーニングを繰り返します。
爪とぎ
生後5〜6週間くらいから、ネコは爪とぎをするようになります。
爪とぎは習性のひとつなので無理にやめさせてはいけません。爪とぎをやる素振りを見せたら、すぐにネコ用の爪とぎグッズを用意してあげましょう。
運動・休養
ネコの習性に応じて、必要な運動、休息、睡眠を確保するようにします。
隠れん坊や追いかけっこなどのヘビーな遊び・運動から、猫じゃらしやボールでの軽い遊びまで、身近なアイテムだけでもネコは楽しく遊びます。
爪とぎや毛づくろいも立派な休息なので、存分にやらせてあげます。
ネコは歩き回るのが嫌いです。室内飼いの方がむしろ野良生活よりも相応しい動物です。
部屋で歩き回ってるのは縄張り確認やで。
食べ物と安全を確保してくれれば、ひたすらジッとしていたい(^^)
動物園でもネコ科動物は動きません。
トラやヒョウも寝てばかり(笑)
でもネコはよく窓から外を見ているじゃん。外で遊びたいんじゃ?
人間は自分に都合の良い 発想ばっかり。
嘔吐
ネコはよく吐く動物です。体内に溜め込んだホコリや毛の塊を吐き出すことから、内臓疾患まで理由はさまざま。
ルルやミミが吐いたときはキャットフードや草だったので病院へは連れて行きませんでした。ミミが追いかけっこの疲労で吐いたときの様子は「寝てたらルルが降ってきた」をご覧ください。
スプレー
ネコにはスプレーという行動があります。これは、いつもより濃いオシッコをかけてマーキングをする行動です。
去勢していないオスに多く見られますが、まれにメスや去勢したオスがすることも。
スプレーに困ったら、成約したペットショップや動物病院などに相談しましょう。
ふだんの姿
ちんまりと座る
ふだん、ネコはちんまりと座っています。
次の慣用句が関係してそうです。
- 借りてきた猫のように大人しい
- 猫をかぶる
- 猫撫で甘える
身体を洗う・毛づくろい
肉球のついた手と舌で顔や身体を洗います。
消毒液が口の中にあるので水は必要ありません。
眼
ネコの眼はカメラのレンズの絞りと似ています。
明るいときは針のように細くなり、薄暗いときは少し太くなり、暗いときはまん丸に開きます。
ですから暗いところでもよく見えます。
この特徴を踏まえた慣用句に「猫の目のようによく変わる」といった文章があります。瞳の太さが目まぐるしく変わる意味です。
鳴き方
ネコの鳴き方には、にゃー、ねー、ミューなどがあります。
気持ちの表し方
嬉しいとき、ネコは喉からゴロゴロという音を出します。
慣用句には「喉を鳴らす」「喉をゴロゴロさせる」など。
また、恐ろしいときや怒ったときは、 全身の毛を逆立てます。とかに背中がめだちます。
動き方
ネコの動き方には4つの特徴があります。
- よく飛び上がる
- 木登りは得意中の得意
- 狭い隙間でも頭さえ入れば抜けられる
- 音も立てずにそっと近づき獲物を狙う
特技
ネコの特技はいろいろありますが、もっとも器用なのは落ちたときの捻りでしょう。
落ちる瞬間は逆さまでも、途中で向きを変え、 着地するときは普段の姿勢になって安全に着地します。
武器
ネコの武器は何といっても鋭い爪。
- ふだん…爪をしまっています。
- 暇なとき…爪を研ぎます。
- 遊ぶとき…爪を出して手を伸ばします。
ネコの身体
全体
ネコは、顔や頭が小さく、胴長短足で尻尾はだいたい長めです。
スマホの絵文字にネコの全体像があります()。「ヒエログリフ」「猫」で入力できます。
頭と顔
猫はとても頭が良さそうですが、かなり頭部が小さいです。
少しつり上がった目。鼻と口は繋がっているよう。口元は「へ」の字型。鼻の横に2cm程度の土台があり、その上に髭が両サイドへ長く生えています。
スマホの絵文字にネコの顔がたくさんあります。「ねこ」と入力して変換するといろいろと変換候補が出てきます。
脚・足
尻尾
背中
お腹
肉球
猫のイラストで顔以外となると、たいていは肉球が描かれます。
大きめの◯一つに小さい◯4つが周りに並んでいて、猫をあらわす象徴になっています。
実際の肉球も可愛らしく、思わず指で触ってしまいます。そんなとき、たまにネコは怒りませんか?
肉球にはネコの神経が集まっているので、気を許した時間や相手でなければ、肉球を触られたネコは怒りっぽくなります。
私たちの経験では、尻尾をいじるよりも肉球のほうが怒る頻度は大きいです(^^)
それでも可愛くて撫で撫でしてしまいます…。
スマホの絵文字にネコの足跡があります()。「ねこ」「あしあと」と入力して変換すると一つだけ変換候補が出てきます。
他の動物との関係
- ネコがネズミを追います→ネズミは小さな穴へ逃げます。
- イヌがネコを追います→ネコは木の上へ逃げます。
ヘビとカエルとナメクジの三竦みのようにはなっていません。
ネコが野生動物に与える脅威
屋外で放し飼いにされている飼い猫は、厳密には生態学者から侵略種とみなされています。
屋外で放し飼いにされている飼い猫は人間によって新しい場所に持ち込まれ、ハンターとして周囲の野生動物に大きな影響を与えてきました。
GISD(Global Invasive Species Database)によると、飼い猫は世界で587種のIUCNレッドリスト評価種に影響を与えていま。つまり、多くの絶滅危惧種や絶滅危惧種の不自然な捕食者となっているのです。
ある研究によると、島嶼部における野良猫は、世界における鳥類、哺乳類、爬虫類の絶滅の少なくとも14%を引き起こしているそうです。
ひとたび島に持ち込まれると、この賢く有能な捕食者は、その島に生息する在来種を完全に絶滅させてしまいます。
また、ネコは、セイタカ・シギ、オキナワ・キツツキ、ケイマン島のグラウンド・イグアナなど、絶滅の危機に瀕している世界の鳥類、哺乳類、爬虫類のほぼ8%にとって、主要な脅威であると考えられています。
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