日頃のケア

イエネコ
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グルーミング、爪・口のケアなどのお手入れは飼い主の私たちが日頃からサポートしてあげる必要があります。

普段のお手入れはネコの健康で快適な生活を維持する基本で、身体の状態に異変があったときに気づきやすくもなります。

日頃のケア

日頃からネコをケアすることは、愛猫との絆を築く素晴らしいコミュニケーション。また、ネコの皮膚、目、耳、歯、被毛の状態を知ることにも役立ち、異常がある時に気づきやすくなります。

ここでは、とくに被毛のグルーミング(ブラッシングやコーミングなど)、顔のケア(爪・耳の掃除など)を中心に、ネコの日頃のケア方法を説明しています。とりあげるケアは子猫にも成猫にもあてはまるものです。

グルーミング

ブラッシングやコーミングなど、被毛を手入れすることをまとめてグルーミングといいます。

グルーミングのメリットをみましょう。

  • 毛並みを整えて、抜け毛や汚れを落として清潔にします
  • 皮膚病やノミ・ダニなどの寄生虫を防いで、新陳代謝を高めます

また、櫛でとかされることを嫌うネコもいますが、グルーミングは飼い主とネコとの大切なコミュニケーションの場なので、毎日少しずつ慣れさせながら諦めずに行ないます。

長毛種のネコの方が短毛種のネコより被毛が多いので、こまめなケアが必要です。

長毛種

  1. スリッカーブラシで身体全体を丁寧にブラッシング。とくに耳の後ろは毛が柔らかく毛玉ができやすいので、こまめにケアしてあげます。
  2. 仕上げはコームを使って縺れ毛もつれげや毛玉がないかを確認します。
  3. 足先や足裏に伸び過ぎた毛があれば、ペット用のハサミでカットします。
  • ブラッシングやコーミングはこまめに。
  • 嫌がって少し暴れても力ずくで押さえ込むより時間をかけてゆっくり。

短毛種

スリッカーブラシで、喉、お腹、背中、お尻と、身体全体を優しくブラッシング。

親猫が子猫を舐めるような感覚で優しく丁寧に行ないます。

  • ネコが嫌がるときは膝などに抱き抱えてから。
  • 嫌がって少し暴れても力ずくで押さえ込むより時間をかけてゆっくり。

お風呂

お風呂はネコにあったペースで入れてあげます。

一般的にネコは水を嫌がりますが、入浴は被毛のケアや衛生管理に効果的なので、たまには入浴させたいところです。子猫の頃から慣れさせておいて、成猫になってからも入浴することを習慣にします。

  • 水に慣れさせるためにスポンジなどで子猫の体を湿らせます(嫌がった場合は無理せずに中止して数日後に再チャレンジ)。
  • 子猫が水を受け入れたら猫用シャンプーで被毛を丁寧に優しく洗います。
  • 36~37℃のぬるま湯をはった浴槽に子猫をゆっくりと入れます。浴槽は、ペット用のバスタブなどを使うのがおすすすめ。風呂に入れている間は、子猫が怖がらないように優しい言葉をかけたり撫でたりしながら安心させます。
  • 目や耳に水が入らないように注意して、背中からやさしく水を掛けてシャンプーを洗い流します。入浴には、ネコの皮膚や被毛に合ったpH値の猫用シャンプーを使います。人用シャンプーは使用不可。
  • 清潔なタオルで子猫をくるんで水分をしっかり取ります。ドライヤーを使う場合は、子猫から十分に離して火傷に注意して被毛を乾かします。 ドライヤーを嫌がるときはペーパータオルで体をおさえて水気を取ります。

爪のケア

専用の爪切りでケアします。血管を傷つけないように注意。

ネコは一般的な習性として、縄張りを示すために壁やカーペットにひっかき傷を残します。

爪切りの大切さ

ひっかき傷を防ぐためには小まめに爪切りをします。爪切りは、正しい方法で行なうと痛みがありません。ネコが嫌がることもあるため、子猫の頃から爪切りに慣れさせることがポイント。

ネコの爪からは健康状態もチェックできます。爪が硬すぎたり柔らかすぎたりするときは、栄養不良や細菌感染の可能性もがあり、気になるときは行きつけの獣医師に相談します。

爪切りの方法

爪切りは「ギロチン型」がおすすめで、一度、獣医師から切り方の基礎を教えてもらい、正しい方法で爪を切りましょう。

  • リラックスした姿勢で行なう:ネコを仰向けで膝の上に乗せ、太ももの間で支える姿勢をとります。たまにお腹を撫でて安心させます。
  • 爪の血管に気をつける:爪の付け根には血管が通っています。付け根にあるピンク色の部分が血管で、これに注意しながら爪の先端の白い部分を切ります。誤って血管を切ってしまうと痛みや出血を伴なうので、少しずつゆっくりと切ります。
  • 不安なときは獣医師に相談する:爪のケアや爪切りに不安があるときは、事前に獣医師に相談して正しいケアの方法やカットする部分などを教えてもらいます。

顔のケア

日頃からネコの様子を注意ぶかく観察して、顔まわりに汚れが溜まってきたらケアをしてあげます。とくに目・鼻・耳は汚れが溜まりやすい場所ですので、小まめにチェックします。

目のケア

とくに子猫の目ヤニをそのままにしておくと、涙やけになって目の下に跡が残ることがあります。目薬に浸した医療用ガーゼで目頭から目尻に向かって優しく拭き取ってキレイにします。

鼻のケア

健康な子猫は鼻が常に湿っていてキレイな状態です。鼻水が出ていたり汚れていたりしたら、ぬるま湯に浸した医療用ガーゼやティッシュで拭き取ります。

耳のケア

耳の中が汚れているときは、ぬるま湯や猫用イヤークリーナーに浸した医療用ガーゼやティッシュを絞り、見える範囲の汚れを拭き取ります。あるいは、イヤークリーナーをつけた専用の綿棒でもOKです。

奥まで入れると、かえってアカを押し込むので十分注意しましょう。また、汚れがひどくて耳の奥まで掃除が必要そうなら、行きつけの獣医師に相談します。

口のケア

とくに子猫には念入りのケアが必要です。

子猫の乳歯は2~6週齢に生えはじめます。口の中の衛生状態が悪いと、歯肉の炎症で歯が抜けたり口臭がひどくなったりするため、口のケアを欠かさないようにします。

  • 歯磨き習慣をつける:ネコは口の中に指を入れられるのを嫌がります。ですから、子猫の頃から歯磨きの習慣をつけるのがポイント。歯磨きは、猫専用の歯ブラシと歯磨き粉を使います。ブラシを嫌がる場合は、指先にガーゼを巻いて歯を拭いてもOK。どうしても嫌がるなら猫用のデンタルガムを噛ませるだけでも効果があります。
  • 歯石の蓄積を防ぐ:ドライフードを噛むことで歯垢の蓄積を防ぐ効果があります。噛むたびに歯が磨かれるように設計された歯石形成予防のドライフードがおすすめです。
毎日のお手入れは愛猫との絆を深める大切なコミュニケーションの一つ。ケアをしながら猫の皮膚、被毛、目、耳、歯などの状態をチェックすることで、体の異変に早く気がつくことができます。もし急な異変に気づいたときは、行きつけの獣医師に相談します。また、ネコのケアで悩んだり、やり方が分からなかったりしたら、行きつけの動物病院、成約ペットショップ、トリマーに尋ねます。
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